8月初旬のある朝。
「リリリリリ~~~ン☎リリリリリ~~~ン☎」
だんらんの家坂戸の電話が利用者来所前の静かな室内に鳴り響く。
「助けてください!ひょっとこが、ひょっとこが…13枚になってしまって(泣)
もう私、私、どうしたらいいのか・・」
ひょっとこが13枚届いてしまったヨシウラからだった。
電話を受けたオオサワは考えた。
ひょっとこにふさわしいイベントは何かあるだろうか…
「なつまつり?」
「そうだ!夏祭りがふさわしい!」
オオサワは「プロジェクトD」メンバーを再集結するべく動いた。
崖の上のジューピター🎵水底のシーリーウスー🎵みんなどこへいーいったあ🎵
ヨシウラはひょっとこの事以外にも考えなくてはいけない事があった。
「夏祭りを料理で表現するにはどうしたらいいか…」
「夏祭りか…そういえば今年の鶴舞夏祭りは3年ぶりで大いに盛り上がったな…」
「なつまつり?」
「そうだ!夏祭りは屋台でいこう!」
焼きそばとたこ焼きはだんらん婦人の会のご婦人たちのお手製だ。
ソースの濃厚な香りが食欲をそそる
準備は整った。
さあ「だんらん坂戸夏祭り2023」の幕開けだ!
「へい!らっしゃい!たこ焼きに焼きそばに枝豆、チョコバナナ、冷やしきゅうりもあるよ!
さあどれにする?」
「ノンアルビールにノンアルチューハイ、ラムネもあるよ!らっしゃいらっしゃい!」
「かんぱーーい🍻」
「焼きそば美味しいね~」
「たこ焼きも❤」
「きゅうり味染みてるねえ」
乾杯の後、メンバーはグラスを置き
ひょっとこを手に持ち
「さあ!俺たちの夏も始まったぜ」
ウインクしひょっとこを被る。
ヨシウラは目頭があつくなりひょっとこを目深にかぶったのだった。
🎵つーばーめーよおーー 高い 空からーーー🎵
おしえてよーーー 地上のほしーよーーーー🎵
後編に続く